水彩画色鉛筆おすすめ7選!初心者が失敗しない選び方と描き方

こんにちはBakkyです 水彩画たのしんでますか?

水彩画のような美しい滲みやグラデーションを、色鉛筆の手軽さで楽しめる「水彩色鉛筆」

近年、趣味として新しく始める方が非常に増えている人気の画材です。

しかし、いざ始めようと思っても「どのメーカーを選べばいいの?」「何色セットがベスト?」と迷ってしまう方も少なくありません。

この記事では、プロの視点から初心者でも絶対に失敗しない水彩色鉛筆の選び方と、おすすめのアイテムを厳選してご紹介します。

自分にぴったりの水彩色鉛筆を見つければ、日々の創作タイムが何倍も楽しくなるはずです。

選び方の基本から、表現の幅を広げる具体的な描き方まで詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

水彩画に使う「水彩色鉛筆」とは?普通の色鉛筆との違い

水彩色鉛筆とは、描いた後に水を含ませた筆でなぞることで、芯の着色成分が溶け出す特殊な色鉛筆です。

普通の色鉛筆(油性色鉛筆)は芯にワックスなどが含まれており、水を弾くため溶けることはありません。

💡 プロのワンポイントアドバイス
ちなみに、油性色鉛筆のこの性質を利用して、水彩絵の具とのコラボで独特の良い雰囲気の絵を描くことも出来ます。
油性色鉛筆が水彩絵の具を弾くので、輪郭線が“前に出た”魅力的な絵を描くことが可能です。

水に溶ける「水溶性」ならではの魅力とメリット

水彩色鉛筆の最大の魅力は、1本の画材で「色鉛筆としての緻密な描写」と「水彩画のみずみずしい表現」の両方を楽しめる点にあります。

まずは普通の色鉛筆のように細部を描き込み、後から水で伸ばして綺麗なグラデーションや滲みを作ることが可能です。

持ち運びが非常に簡単で、絵の具のようにパレットや大量の水を準備する手間がかからないのも大きなメリットと言えます。

手軽に本格的な水彩画の風合いを楽しみたい方に、まさに最適な画材です。

下の写真は通常の色鉛筆と水彩色鉛筆とで線を描いたものに、水筆で左から右へとスッと濡らしたときのものです。

筆で濡らした瞬間の写真ですが、通常の色鉛筆が変化がないのに対して水彩色鉛筆は直ぐに滲み始めていて、その特徴の違いがよく分かると思います。

僕が始めて水彩色鉛筆に触れたのは、水彩画の通信教育の教材として入っていた水彩色鉛筆に出会ったときでした。それは、いまも愛用しているステッドラーの「カラト アクアレル(24色入り)」です。

まずは、水を使わないドライ状態で紙に描いてみました。その時の最初の印象は、「ふむふむ・・・まあ通常の色鉛筆とほぼ同じだね〜♪」といったところです。

次に、いま描いたばかりの線の上を、濡れた筆でそっと触ってみました。その瞬間、「うわっ、ナニコレ!?」という強い衝撃が走ったのを覚えています。

色がぶわっと鮮やかに滲んで、紙の上に一気に広がったのです。それまでは経験したことのない、少なからず衝撃的な体験でした。

さらに、紙を先に濡らしておいて、そこに水彩色鉛筆の芯先を触れてみました。すると、「おおお〜♪」とこれまたびっくりする現象が起きました。

鉛筆を紙に触れるだけで動かしていないのに、芯先から周囲に美しく色が滲んでいくではありませんか!同じ「水彩」という言葉が付いているけれど、これは水彩絵の具とは全くの別モノの面白さだと確信しました。

初心者が失敗しない水彩色鉛筆の正しい選び方

水彩色鉛筆を選ぶ際は、いくつかの重要なポイントを押さえておくことで、購入後に「残念」と思うような失敗を防ぐことができます。

ここでは、色数、芯の硬さ、面白い特徴を持つ代表的なメーカーの特徴という3つの視点から選び方を解説します。

まずは「24色〜36色セット」から始めるのがおすすめ

初心者が最初に購入するなら、バランスの良い「24色セット」または「36色セット」が最もおすすめです。

12色セットでは混色(色を混ぜること)が必要な場面が多くなり、逆に100色以上のセットは使いこなせずに持て余してしまうリスクがあります。

24色〜36色あれば、風景画から静物画、イラストまで幅広いジャンルの表現に十分対応できます。

足りない基本色や、どうしても使いたい特殊な色は、後から単色(1本単位)で買い足していくのが賢い方法です。

芯の硬さで選ぶ!「ソフト(軟質)」と「ハード(硬質)」の違い

水彩色鉛筆の芯には、大きく分けて「ソフト(軟質)」と「ハード(硬質)」の2つのタイプが存在します。

芯のタイプの違いまとめ
  • ソフトタイプ(軟質):芯が柔らかく、軽い力でもなめらかに描くことができ、水に溶けやすいのが特徴。
  • ハードタイプ(硬質):芯が硬めで、細かい線画や建物の描写など、シャープな表現に向いている。

初心者の場合は、水彩画らしい「豊かな滲み」や「優しいグラデーション」を表現しやすいソフトタイプから始めるのが扱いやすいためおすすめです。

人気の主要メーカー(ファーバーカステル・ステッドラーなど)の特徴

世界中で愛されている二大メーカー、ドイツの「ファーバーカステル」と「ステッドラー」は必ず押さえておきましょう。

主要2大メーカーの特徴
  • ファーバーカステル:歴史が古く、特に「アルブレヒト・デューラー」シリーズは圧倒的な発色の良さとプロ御用達の品質を誇る。
  • ステッドラー:「カラト アクアレル」などが有名で、芯が比較的丈夫で折れにくく、繊細な描写にも適しているのが強み。

どちらも品質が非常に安定しているため、迷ったらこの2つのメーカーから選べば間違いありません。

プロの目線から見た質感の違いとして、ファーバーカステルの「アルブレヒト・デューラー」の方がより品質が優れているように感じます。その代わり価格はやや高額ですが、芯が柔らかく、水に溶かしたときの色の広がりが非常に滑らかで素晴らしいです。

一方で、ステッドラーの「カラト アクアレル」も、あらゆる描写に対応できる非常にバランスの良い万能型です。

比較的芯がしっかりとして硬めなので、ドライ状態での細部の描き込みに大いに活躍してくれます。

さらに価格もリーズナブルなので、コストパフォーマンスにも優れています。

これから新しく水彩画色鉛筆を始めてみたいという方には、まずはこの「カラト アクアレル」を選ぶのがおすすめの選択です。

プロが厳選!水彩画におすすめの水彩色鉛筆7選

ここからは、初心者向けコスパ抜群セットから本格派向けの上質なアイテムまで、おすすめの水彩色鉛筆をご紹介します。

ご自身の予算や、これから描きたい絵のスタイルに合わせて選んでみてください。

【初心者向け】手軽に始められるコスパ抜群の入門セット

1. ステッドラー カラト アクアレル 水彩色鉛筆 24色セット
 

描き心地・発色・コストが最高レベルで自慢の一押し!初心者から上級者まで応えてくれるトータルバランスに優れた名作です。 

2. ファーバーカステル 赤缶 水彩色鉛筆 36色セット 

手頃な価格で大容量、入門用に好適なコストパフォーマンスに優れたセットです。

3. ステッドラー ノリスエルゴソフト 水彩色鉛筆 24色セット
 

独自の滑り止め加工(ソフト表面)と人間工学に基づいた三角軸で、手が疲れにくく持ちやすいのが特徴です。

4. 三菱鉛筆 ウォーターカラー 24色セット

日本製の安心感と、日本人にとって馴染み深い扱いやすさを備えた定番セットです。

【本格派向け】豊かな発色と表現力を楽しめる上質な水彩色鉛筆

5. ファーバーカステル アルブレヒト・デューラー 水彩色鉛筆 36色セット

プロも広く愛用する最高級クオリティ。圧倒的な鮮やかさ、高密度な発色、精度、そして圧倒的な水溶性の滑らかさを誇ります。

 6. カランダッシュ スプラカラーソフト 30色セット

アーティスト品質を誇るスイス製の水彩色鉛筆。非常に芯が柔らかく、水溶性が極めて高いのが魅力です。

7. ダーウェント インクテンス 24色セット

イギリス製の個性派画材。描いて水で溶かし、一度完全に乾くと「耐水性」のインクへと変わる、独特の鮮やかな発色が楽しめます。

水彩色鉛筆を使った基本的な描き方と水の使い方

前述のように、僕はステッドラーの「カラト アクアレル(24色入り)」を長年愛用しています。これまで通常の透明水彩絵の具をメインで使ってきた方が初めて水彩色鉛筆を使うと、少し驚くかもしれません。

水彩色鉛筆はドライとウェットとで発色が全く違います

ドライ状態の紙に色を塗る場合は通常の色鉛筆と同じ感触ですが、ウェットな紙に描く場合や、描いたあとに水筆でぼかす場合とでは感触が全く異なるのです

⚠️ 発色の強さに注意!

ウェット(濡れた状態)の方が、圧倒的に色が強く出ます。
水を乗せた途端に彩度が急激に変化しますので、慣れるまでは不要な紙で練習してみると良いでしょう。

一方で、水彩色鉛筆の芯の色を濡れた筆で直接取ってから紙に塗る方法もあります。

この使い方であれば、通常の水彩絵の具と全く同じ感覚で描くことができます。

水彩色鉛筆の楽しさを引き出すためには、水の使い方に少しコツがあります。

基本的には、色鉛筆で普通に塗ったあと、水分量を調節した筆で優しくなぞるようにして溶かしていきます。最初は水で濡らしてティッシュなどで扱いたごくごく少ない水を含んだ筆で試すのをお勧めします。

また、全体を濃く塗りすぎず、白い紙の余白を残すように塗ると、水で伸ばした時に綺麗なグラデーションになりやすいです。

僕が愛用している「カラト アクアレル」は、こうした多様なテクニックにしっかりと応えてくれるトータルバランスに優れた商品です。描き心地、発色、そしてコストが高レベルで調和しており、初心者から上級者まで長く満足して使える名作だと思います。

水彩色鉛筆の描き方については別記事で徹底的に解説してますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。☞『水彩色鉛筆の使い方は?水彩画風に描く初心者向け基本技法』

失敗を防ぐ!水彩画用色鉛筆に最適な「紙」の選び方

水彩色鉛筆を使用する際、実は「色鉛筆そのもの」と同じくらい重要なのが、描く「紙」の選択です

普通のコピー用紙や薄い画用紙に水を使うと、水分を吸って紙がベコベコに波打ったり、表面が破れて毛羽だってしまいます。

そのため、必ず「水彩画用」や「水彩色鉛筆用」と明記された、ある程度厚みのある(目安として200g/m²以上)スケッチブックを選んでください。

紙の表面に程よい凹凸(肌目)がある「中目(なかめ)」のものを選ぶと、芯の引っかかりが良く、色のノリや水の広がりが見違えるほど綺麗になります。

下の写真は、水彩用紙とコピー用紙にそれぞれ水彩色鉛筆の色を水筆で取って塗ったものです。

右側のコピー用紙の類は、濡れると波打ってしまい、とても描きにくくなってしまいますので、必ず水彩紙を使うようにしてください。

僕自身、水彩用紙選びにはこだわりがあり、一番の一押しは「ウォーターフォード」の中目です。吸水性や発色のバランスが良く、非常に扱いやすいトータルバランスに優れた紙だと感じています。

また、価格は高価ですが、表現に合わせて「アルシュ」の中目も好んで使っています。私は普段から水をたくさん使い、マスキングもよく活用する水彩画の描き方をします。

そのため、途中でへこたれない「紙の頑丈さ」が作品のクオリティを左右するほど大切なのです。過去に丈夫でない紙を知らずに使ったときは、制作の途中で紙の表面が荒れてボロボロになってしまい、それまでのプロセスが無駄になるという、とても残念な経験をしました。

水彩絵の具ほど大量ではないにせよ、水彩色鉛筆画でも水を使用するため、紙は絶対に頑丈なものを選んだ方が良いです。

 詳しい紙の選び方については別記事で徹底的に解説してますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

 ☞『【水彩紙 選び方】初心者が失敗しないおすすめ水彩紙を徹底比較』

水彩色鉛筆の購入前に知っておきたいよくある質問(FAQ)

Q. 水彩色鉛筆で描いた後に、さらに普通の色鉛筆(油性)を重ねて描くことはできますか?
A. はい、可能です。水で溶かした画面が「完全に乾いた後」であれば、その上から普通の色鉛筆で細かい線やハイライトを描き足すことができます。
 
Q. どんな筆を用意すればいいですか?
A. 広い面をドライで描いた水彩色鉛筆のタッチを滑らかにぼかすには、平筆(ひらふで)が良いでしょう。細部を描くのに面相筆も便利です。
また、水を軸の中に溜めておける「水筆(みずふで)」を1本用意すると、バケツの水が不要になり外でのスケッチが劇的に楽になります。
 
Q. 水彩色鉛筆はバラ売りしていますか?
A. はい、主要なメーカーの多くは1本単位でのバラ売りを行っています。画材店はもちろん、現在ではネット通販でも気軽に購入できるため、よく使う色だけの買い足しも簡単です。
 
Q. 子供用水彩色鉛筆と大人用水彩色鉛筆の違いは何ですか?
A. 子供用は幼児や小学生でも扱いやすいよう、芯が太く折れにくく作られており、安全基準のクリアや握りやすい形状(三角断面など)が特徴です。一方、大人用は芯が柔らかく作られており、水で溶かした際に色が美しく伸び、高度な混色や繊細なグラデーションが表現できるようになっています。

まとめ:お気に入りの水彩色鉛筆で水彩画の第一歩を踏み出そう

水彩色鉛筆は、色鉛筆の「描きやすさ」と、水彩画の「表現力の豊かさ」を併せ持つ素晴らしい画材です。

まずは24色〜36色ほどの使いやすいセットを手に取り、厚手の水彩紙を用意して、自由に色を溶かす楽しさを体験してみてください。

最初は思い通りにいかなくても、水の量や色の重ね方を変えるだけで、驚くほど表情豊かな作品が生まれるようになります。

ぜひ、あなただけのお気に入りの相棒を見つけて、素敵なアートライフをスタートさせてくださいね。

 

では、、、また。