ぺんてるの「エフ水彩絵の具」とは?その特長と選び方を徹底解説

Bakky

こんにちは 心象水彩画家のBakkyです  水彩画たのしんでますか?

水彩画を始めてみたいけれど、どの絵の具を選べばいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。

僕は20年近く水彩画を描き続けていますが、道具選びは絵を続けるうえで想像以上に大きな意味を持っています。

この記事では、そんな絵の具で迷っている方へ、「ぺんてるの水彩絵の具エフ水彩」について、特長からチューブの種類の違い、色の選び方、実際に使った描き心地まで、順を追って詳しくお伝えします。

読み終える頃には、自分に合った選び方が見えてくるはずです。

ぺんてるのエフ水彩とはどんな絵の具か

この章では、エフ水彩がなぜ初心者にも経験者にも選ばれているのか、その理由を成分や性質の面から掘り下げます。

結論からお伝えすると、エフ水彩は初心者から趣味で長く描き続けたい人まで、幅広く使いやすい水彩絵の具です。

その理由は、透明水彩としても不透明水彩としても使える柔軟性にあります。

水を多く含ませれば透明水彩らしい淡い表現ができますし、水を少なめにすれば不透明水彩のようなしっかりとした発色も出せます。

この一本で両方の表現を試せる点は、これから水彩画を始めるかたにとって大きな安心材料です。

最初から複数の絵の具を買い揃える必要がなく、まずはエフ水彩で色々な表現を試しながら、自分の描きたい方向性を見つけていくことができるからです。

なお、エフ水彩はもともと学童用として作られた水彩絵の具です。

粒子が微細で高い着色力と鮮やかな発色が出せるため、大人が趣味で描く場合にも十分対応できる品質を持っています。

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学童用として設計された絵の具ですが、着色力や発色の質は大人の趣味制作にも十分応えられる水準です。

ポリチューブ入りとラミネートチューブ入りの違い

この章では、2種類の容器がそれぞれどんな仕様になっているのか、キャップの構造から内容量まで具体的な違いを比較します。

エフ水彩には、ポリチューブ入りとラミネートチューブ入りの2種類の容器があります。

この違いを知っておくと、自分の描くスタイルに合った方を選びやすくなります。

両者の違いは容器の仕様だけでなく、内容量とカラーバリエーションの数にもあります。

ポリチューブ入りは1本12ml、ラミネートチューブ入りは1本5mlというように内容量が異なります。

色数もポリチューブ入りが8、12、15、18色展開、ラミネートチューブ入りが12、15、18、24色展開と、ラミネートチューブ入りの方が多くの色が用意されています。

ポリチューブ入りは、ワンタッチキャップを採用しており、片手でキャップを開け閉めできる仕様になっています。

チューブ自体もソフトな素材でできているため、少ない力で絵の具を絞り出せます。

さらに、キャップの先端が細口と太口に使い分けられる構造になっており、細かく狭い箇所を描きたいときと広い面を塗りたいときとで、絞り出す量を調整しやすいのが特長です。

一方のラミネートチューブ入りは、絞りやすく丈夫なラミネートチューブを採用しており、落としてもつぶれにくい仕様になっています。

キャップには「eキャップ」と呼ばれる専用の構造が採用されており、こちらも扱いやすさに配慮された設計です。

容器の違いは単なるパッケージの差ではなく、内容量・色数・キャップ構造まで含めた仕様全体の違いです。用途に応じて選び分けることで、無駄なく使い切りやすくなります。
項目ポリチューブ入りラミネートチューブ入り
内容量12ml5ml
色数展開8、12、15、18色12、15、18、24色
キャップの種類ワンタッチキャップ(細口・太口切替)eキャップ
絞り出しやすさソフトチューブで少ない力で絞れる丈夫なチューブでつぶれにくい
向いているシーン屋外での写生、持ち運び自宅制作、色数を多く揃えたい場合

他の記事でもぺんてるエフ絵の具のポリチューブ入りについて触れていますが、確かに蓋の開閉やチューブの柔らかさはとても使いやすいです。

これなら小さなお子さんにとっても使いやすいと思いました。

あと「キャップの先端が細口と太口とを使い分けられる構造」については、今回あらためて調べて知りましたが、「なるほど♪」といった良い工夫です。 感心しました。

ポリチューブ入りが向いている人

ポリチューブ入りは、屋外で写生をする方や、絵の具を持ち運んで使う機会が多い方に向いています。

片手でキャップを開閉できるため、屋外でパレットや紙を持ちながらでも絵の具を出しやすいからです。

また、ソフトチューブなので、力を入れにくい体勢でもスムーズに絵の具を絞り出せます。

気軽にスケッチブックを持って出かけ、その場で風景を描きたいという方には、扱いやすい容器だと言えます。

ラミネートチューブ入りが向いている人

ラミネートチューブ入りは、自宅でじっくりと制作に向き合いたい方や、より多くの色数から選びたい方に向いています。

24色という豊富な色数が展開されているため、混色に頼らず多くの色数を使って描きたい方に適しています。

屋外での機動性よりも、自宅での安定した制作環境や色の選択肢の広さを重視する方には、こちらのタイプをおすすめします。

カラーバリエーションとセット商品の選び方

この章では、単色とセットのどちらから買い始めるべきか、失敗しない選び方の順序をお伝えします。

エフ水彩は、単色での販売とセットでの販売の両方が用意されています。

単色は、すでに水彩画に触れた経験のある方で、使いたい色が決まっている方や、セットの中で減った色を買い足したい方に向いています。

一方、ゼロから水彩画を始める方には、セット商品から入ることをおすすめします。

理由は、単色を1本ずつ選んでいくよりも、あらかじめ基本色が揃ったセットの方が、混色の組み合わせを試しながら効率よく絵の具に慣れていけるからです。

前述のようにセットには色数の異なる展開があるため、まずは基本的な色味が揃った構成のものを選びましょう。

描いていくうちに好みの色や不足を感じた色を単色で買い足していくという流れが、無理のない進め方になります。

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Bakky
すでに水彩画に触れた経験のある方は、最初から色数を揃えすぎると使いきれない色が出てきます。三原色か基本セットから始めて、必要な色を後から足していくやり方が結局は無駄がありませんでした。

透明水彩にも不透明水彩にもなるエフ水彩の使いこなし方

この章では、水分量の調整だけで透明水彩と不透明水彩の両方の表現を出す具体的なコツと、マスキング技法との組み合わせ方まで踏み込みます。

エフ水彩の大きな特長は、水分量と絵の具の濃度を調整することで、透明水彩風にも不透明水彩風にも表現を変えられる点です。

水を多めに含ませて薄く溶いた絵の具は、下の紙の白さや、先に塗った色が透けて見える仕上がりになり、重色の効果を出せます。

空や水面など、光や奥行きを感じさせたい部分に向いている使い方です。

反対に、水を少なめにして濃いめに溶いた絵の具は、下の色を覆い隠すようなしっかりとした発色になります。

こちらは、手前にあるものを強調したいときや、色を重ねてくっきりとした印象を出したいときに向いています。

なお、専門家用の透明水彩絵の具と比べると、エフ水彩は同じ濃さの発色を出すために筆でしっかりと溶かす必要があります。

一方で専門家用の透明水彩は、少ない水でもすぐに濃い色を出しやすいという違いがあります。

これはエフ水彩が使いやすさや扱いやすさを重視して作られているためです。

初心者が水分量による発色の変化を体感しながら練習するのに適した性質だと言えます。

僕がよく使う技法にマスキングがありますが、この技法とエフ水彩の相性も良好です。

マスキング液で白く残したい部分を保護しておき、その上から水彩絵の具を自由に重ねていくことで、光の効果を強調した表現がしやすくなります。

マスキング液は完全に乾いてから絵の具を重ねること、はがすタイミングは紙が完全に乾燥した後にすることが基本です。生乾きの状態で作業すると紙を傷めやすくなります。

別の記事でも解説していますが、ぺんてるエフ水彩絵の具は100均でも単色で手に入ります。

そのうちの三原色を使って琵琶湖の絵を描きました。

因みに紙も100均の水彩紙です。 ご覧のように三原色でもちゃんと描けました。

冬の琵琶湖(完).jpg

重ね塗りと色の修正のしやすさ

エフ水彩は、一度塗った絵の具が乾いた後でも、上から重ねて塗ることができます。

これは、初心者が試行錯誤しながら描き進めるうえで、心強い性質です。

一度で理想の色や濃さにならなくても、乾いてから少しずつ色を重ねて調整していくことができるからです。

さらに、乾いた後の絵の具は、湿らせた筆や布で軽くこすることである程度拭き取ることも可能です。

「失敗したらもう直せない」という不安を感じにくいため、初心者のうちから色々な色の重ね方を試しやすい絵の具だと感じます。

ただし、拭き取りを繰り返しすぎると紙の表面が傷んでしまうことがあります。修正はあくまで最小限にとどめ、基本的には薄い色から少しずつ重ねていく描き方を意識すると失敗が少なくなります。

実際に使ってみた発色と描き心地

この章では、実際にエフ水彩を使って描いた際の発色や描き心地について、具体的な組み合わせとともにお伝えします。

エフ水彩絵の具のポリチューブ入りタイプのものは、100均でも購入できる手軽な絵の具でありながら、発色がしっかりしています。

水で溶いたところ、エフ水彩は確かに透明水彩と不透明水彩の中間的な感じがします。

いままで透明水彩しか使ったことのない人には、「不透明だ」と感じる向きもあるかもしれませんが、溶く水の量で透明感も出せる絵の具です。

Bakky
溶いたときの発色はなかなか綺麗なものです。実使用上は全く問題ない、という印象でした。そして、さらに「使いやすい」と思った点は、ポリチューブ入りタイプのキャップの構造です。通常の水彩絵の具のチューブのようにネジ式でないので、開閉が簡単で、蓋とチューブ本体との間に絵の具がくっついたまま乾いてしまって、開けにくいといったことがなく、次回に使うときもすぐに使えるのが秀逸だと感心しました。

どこで購入できるか、価格の目安

この章では、実店舗と通販それぞれの入手方法の特徴と、単色・セットの価格差の考え方を整理します。

エフ水彩は、画材店や大型の文具店、通販サイトなどで取り扱われています。

特定の色をまとめて購入したい場合は、通販サイトを利用すると確実に揃えやすくなります。

価格帯としては、単色での購入と、セットでの購入とで1色あたりの価格が変わってきます。

一般的に、セット商品の方が単色を同じ数だけ買い揃えるよりも、1色あたりの単価が抑えられる傾向にあります。

もし、すでに水彩画に触れた経験のある方で、使いたい色が決まっている方には一度に沢山の絵の具を集めるのはお勧めしません。

誰しも使う色には好みがあって、沢山使う色もあれば、ほとんど使わない色もあります。

僕もそうです。 ぺんてるエフ水彩についても、まずは三原色を買い求めました。

ぺんてるエフ水彩のポリチューブ入りタイプのものは100均でも単色で手にはいりますので、試しに発色を確認してから使ってみようと思った方は、お近くの100均で探されるのがよいでしょう。そしてさらに多くの色を買いたいと思ったら、セットを購入するのをお勧めします。

これまで絵の経験が無くこれから始める方は、まずセットで基本色を揃え、描き進めるうちに不足を感じた色を単色で買い足していく流れが、無駄のない選び方です。

購入時に確認しておきたいポイント
– 単色かセットか、自分の描きたい色数に合っているか
– ポリチューブかラミネートチューブか、使うシーンに合っているか
– 店舗・通販サイトでのまとめ買いの可否

まとめ

エフ水彩は、透明水彩と不透明水彩の両方の表現ができ、ポリチューブとラミネートチューブという2種類の容器から自分の描き方に合った方を選べる、初心者から経験者まで幅広く使いやすい水彩絵の具です。

ポリチューブ入りは12mlで18色展開、ラミネートチューブ入りは5mlで24色展開と、内容量と色数にも違いがあります。

自分の描くスタイルや欲しい色数に合わせて選ぶとよいでしょう。

単色とセットの両方が用意されているため、まずはセットで基本色を揃え、描き進めながら不足した色を買い足していくのがおすすめの進め方です。

そして何より大切なのは、道具選びだけでなく、描き続けることです。

よくある質問

Q. ポリチューブとラミネートチューブ、初心者にはどちらが向いていますか。

A. 屋外での写生や持ち運びを重視するならポリチューブ入り、自宅でじっくり制作し多くの色数から選びたいならラミネートチューブ入りが向いています。ポリチューブ入りは12mlで18色展開、ラミネートチューブ入りは5mlで24色展開という違いもあるため、内容量と色数も選ぶ際の目安にしてください。どちらも同じエフ水彩の絵の具ですので、使うシーンに合わせて選んでいただいて問題ありません。

Q. 透明水彩と不透明水彩の違いは何ですか。

A. 透明水彩は水を多めに使い、下の紙の色や先に塗った色が透けて見える表現です。
不透明水彩は水を少なめにして濃いめに溶き、下の色を覆い隠すようなしっかりとした発色を出す表現です。エフ水彩は水分量の調整によって、どちらの表現も一本で試すことができます。

Q. どのくらいの色数から揃えればよいですか。

先ほども書きましたが、これまで絵の経験が無くこれから始める方は、まずセットで基本色を揃え、描き進めるうちに不足を感じた色を単色で買い足していく流れが、無駄のない選び方です。一方、すでに水彩画に触れた経験のある方で、使いたい色が決まっている方は、最初は数色の色で試してみるのをお勧めします。そして、他の色を試したいと思ったり、この絵の具を気に入ったら、セット売りのものを購入するのが良いでしょう。

Q. 絵の具以外に必要な道具はありますか。

A. 水彩画には、絵の具のほかに筆、パレット、水彩紙、水を入れる容器などが必要です。
特に紙は絵の具の発色や滲み方に大きく影響するため、エフ水彩を使う際も水彩用の紙を選ぶことをおすすめします。

Q. エフ水彩は乾いた後に色を拭き取ることができますか。

A. 乾いた後の絵の具は、湿らせた筆や布で軽くこすることである程度拭き取ることができます。
ただし紙の表面を傷めないよう、拭き取りは最小限にとどめることをおすすめします。

絵は上手く描くことよりも、楽しく描くことが大切です。

エフ水彩が、その一助になると良いです。 水彩画を楽しみましょう。

では、、、また。