水彩画の背景の塗り方!初心者でもムラなくきれいに塗る方法

Bakky

こんにちは  心象水彩画家のBakkyです  水彩画たのしんでますか?

水彩画を描くとき、広い背景を塗る作業に苦手意識を持っていませんか?
せっかくメインのモチーフが上手く描けても、背景が残念な仕上がりになると作品全体の印象が落ちてしまいますよね。

この記事では、初心者が陥りがちな「背景のムラ」を解消し、きれいに仕上げるための基本技法とコツをわかりやすく解説します。
さらに、プロも実践している「マスキングを使った画期的なテクニック」や、「あえてムラを活かす表現」まで詳しくご紹介します。

背景の塗り方をマスターすれば、あなたの水彩画は見違えるほど魅力的でクオリティの高いものに生まれ変わります。
失敗を恐れず、表現の幅を広げる第一歩を一緒に踏み出しましょう!

目次

水彩画の背景がきれいに塗れない?初心者が抱えがちな悩み

この章でわかること
・背景にムラができてしまう根本的な原因
・初心者におすすめの紙と筆の選び方

水彩画を始めたばかりの頃、多くの人が直面するのが「背景がどうしても斑(まだら)になってしまう」「背景の筆あとが気になって仕方がない」という悩みです。
メインのモチーフが上手く描けても、背景がガタガタだと全体の完成度が下がって見えてしまいます。

実は、背景が均一に塗れないことには明確な理由があり、適切な道具選びと少しのコツで劇的に改善されます。
まずは自分がなぜ上手く塗れないのか、その原因を突き止めることから始めてみましょう。

なぜムラができる?主な原因は「絵の具と水の量」と「筆の動かし方」

背景がムラになる最大の原因は、筆に含まれる「絵の具と水の量」が均一でないことにあります。
塗っている途中で水や絵の具が足りなくなって継ぎ足すと、先に塗った部分との境界線ができてしまい、くっきりとした筆跡(ムラ)が残るのです。

また、筆を動かすスピードが遅かったり、何度も同じ場所を往復したりする「運筆の淀み」もムラを引き起こします。
水彩画の絵の具は時間との勝負なので、迷いながら筆を動かすと均一な美しさが損なわれてしまいます。

Bakky
私も最初は背景の広さに対する水と絵の具の量の加減がわからなくて、途中で溶いた絵の具が切れ、ムラを作っていました。原因がわかれば対策は簡単ですよ!

背景を塗る前にチェック!適した紙と筆の選び方

背景をきれいに塗るためには、テクニックだけでなく使用する道具選びも非常に重要なポイントになります。
特に紙は重要で、水彩専用ではない薄い画用紙やつるつるした紙を使うと、適度に水を弾かず、また波打つなどしてムラの原因になります。

初心者の方は、しっかりとした厚み(300g以上)があり、サイジング処理がほどこしてある「水彩専用紙」を選ぶのがおすすめです。

水彩紙には「細目」「中目」「荒目」などの種類がありますが、初心者が背景の平塗りを練習するなら、表面の凹凸が穏やかな「中目」が最も扱いやすくておすすめです。

また、筆は小さな丸筆ではなく、中型以上の丸筆や、一度に広い面を塗ることができる「平筆」や「刷毛(はけ)」を用意すると、格段に塗りやすくなります。

【新常識】マスキングで運筆の淀みをなくせば背景のムラは防げる!

この章でわかること
・マスキングが背景のムラを解消する理由
・マスキングインクやマスキングテープの基本的な使い方

背景をムラなく塗るための「新常識」としてぜひ取り入れてほしいのが、マスキングを活用するテクニックです。
多くの初心者は、先に描いたメインモチーフの輪郭にはみ出さないよう、モチーフと背景との境界を気にしながら慎重に背景を塗ろうとします。

しかし、この「はみ出さないように慎重に塗る」という意識こそが、筆の動きを遅くさせ、運筆の淀み(ムラ)を生む原因になっています。
モチーフを事前にマスキングで保護しておけば、背景を大胆に素早く塗ることができるため、結果としてムラを完全に防ぐことができます。

なぜマスキングをすると背景がきれいに塗れるのか?

マスキングはその名の通り、画面をカバーするものです。マスキングすると、そのあと絵の具を塗っても紙に付きません。

マスキングを行う最大のメリットは、モチーフの輪郭を気にする必要がなくなり、画面の端から端まで一気に筆を動かせる点にあります。
水彩画の背景をきれいに塗るコツは運筆の「スピード」「一定のテンポ」です。

モチーフの上を通過するようにシャッと大きく刷毛を動かせるため、途中で筆が止まることがなくなります。
この「迷いのない運筆」ができることこそが、水彩画の背景から一切のムラを無くすための最も確実で簡単なアプローチなのです。

下の例はマスキング技法を使って夜空を塗ったものです。空の月、地上にある複雑な形状の建物を主にマスキングしています(薄緑の箇所)。

この処理をあらかじめしておくことで、夜空の濃い青を一気に塗れ、ムラを避けることができます。

Bakky
はみ出る心配がないと、驚くほどリラックスして筆を動かせます。この『一気に塗れる爽快感』を味わうと、もうマスキングなしの背景塗りには戻れません。

初心者に知ってほしいマスキングインク・テープの基本の使い方

マスキングには、主に液体状の「マスキングインク」と、テープ状の「マスキングテープ」の2種類があります。
マスキングインクはボトルに入ったタイプとペンタイプのものがあり、ボトルに入ったタイプはナイロン筆やGペンや割り箸などで塗ります。ペンタイプのマスキングインクは出口の先が細くなっていて、この出口を紙に押しつけて直接塗ることもできます。

☟ボトルタイプのマスキングインク

☟ペンタイプのマスキングインク

☟マスキングテープ

使い方は簡単で、背景を塗る前にモチーフの輪郭までをマスキングインクを塗ってカバーし、完全に乾いてから通常通り背景を一気に着色します。
そして背景の絵の具が「完全に乾いた後」に、指や専用のラバークリーナーで優しくこすって剥がせば、モチーフ部分ときれいに塗り分けられた背景が現れます。

複雑な輪郭線や細かい部分を保護したいときは筆などで塗るマスキングインクを使い、空と海の境界や、ビルと空の境界など直線的な輪郭をマスキングしたいときはマスキングテープが便利です。
また、相当に広い画面をマスキングテープやマスキングインクでカバーするのは手間なので、そのような場合は、カバーしたい大部分を別の水彩紙や厚紙などで覆い、その周辺をマスキングテープで固定し、さらにその周囲の輪郭の細部をマスキングインクでカバーするとよいです。

マスキングインクは紙に残したまま長時間(数日以上)放置すると、紙と固着して剥がすときに紙自体を傷めたり、マスキングインクが付着して紙に残してしまう恐れがあります。背景が乾いたら、あまり日が経過しないうちに剥がすようにしましょう。
また、ホルベインやウィンザー&ニュートンのマスキングインクはゴム成分が多いので、マスキングした箇所の色を少し薄くしてしまう傾向があります(マスキング液を剥がすときに、一緒に絵の具のごく一部が取れてしまう)。
少し高価になりますが、シュミンケのマスキングインクは、こういうことがありませんので、マスキング箇所の色が薄くなるのをどうしても避けたい場合は、シュミンケのマスキングインクをお使いください。
無論、白抜きをするためのマスキングなら、上記の“色が薄くなる”ことは気にする必要はありません。

初心者でも簡単!水彩画の背景の塗り方基本テクニック4選

この章でわかること
・水彩画の背景で多用される4つの王道テクニック
・「単に均一にきれいに塗る」だけではない表現のバリエーション

ここからは、初心者がまず覚えるべき水彩画の背景の具体的な塗り方を4つご紹介します。
単に均一に塗るだけでなく、水彩ならではの特性を活かした表現を身につけていきましょう。

まずは1つずつ特徴を理解し、小さな紙で練習してから実際の作品に取り入れてみましょう。
どの技法を使う場合も、先ほど紹介した「マスキング」を組み合わせて行うと、よりクオリティが高くなります。

全体を均一に美しく仕上げる「平塗り」

平塗り(ひらぬり)は、指定した範囲をすべて同じ濃さ、同じ色合いで均一に埋める最もベーシックな技法です。
シンプルだからこそ最もごまかしが効かず、水と絵の具の量とスピードのコントロールが試される塗り方でもあります。

大きめの筆か刷毛にたっぷりと絵の具を含ませ、左から右へ、あるいは上から下へと一定の流れで規則正しく筆を動かすのがコツです。
モチーフへのマスキングと組み合わせて使えば、静物画の静かな雰囲気の背景や、すっきりとしたモダンな背景を作りたいときに非常に効果的なテクニックです。

幻想的な空やグラデーションを作る「ウェット・オン・ウェット(にじみ)」

ウェット・オン・ウェットは、あらかじめ紙の表面にきれいな水だけを塗って濡らしておき、そこへ絵の具を置いていく技法です。
水に乗った絵の具がじわじわと自然に広がっていくため筆跡が残りにくく、非常に柔らかい質感が生まれます。

幻想的な光の演出、複数の色が混ざり合う複雑な背景などを作りたいときに最適です。
絵の具の広がり方は水の量と絵の具の濃さによって変わり、偶然生まれる美しい色の「にじみ」を楽しむこともできます。

モチーフへのマスキングを併用しても良いですが、ウェット・オン・ウェットは絵の具の延びがよい塗り方なので、あらかじめモチーフ部分を避けて水を塗っておけば、運筆に少し気を遣いますが、マスキングなしでモチーフへの着色を避けて塗ってもよいですね。
モチーフの輪郭近傍は、にじみやグラデーションのようになります。

平塗りと併せて使っても効果的な技法です。

ウェット・オン・ウェットを行う際は、紙が波打たないように水張りしておくか、厚手でヨレにくいブロックタイプの水彩紙を使用するのをお勧めします。

色の移り変わりを滑らかにする「グラデーション」

グラデーションは、濃い色から徐々に薄い色へ、あるいは、ある色から別の色へと滑らかに変化させる技法です。
水彩画の背景では、夕焼け空や、池や川や海の深さを表現する際によく用いられます。

最初は濃い絵の具で塗り始め、次にそこを水を含ませた筆で触れ、左右に大きく往復させつつ下へと移動して伸ばしていくことで、美しい階調が作れます(この場合、上が濃く、下へ行くほど薄い)。
このとき、画面を手前に少し傾けて塗るとグラデーションがしやすいです。

画面に劇的な奥行きや空気感をもたらすことができるため、イラストから風景画まで幅広く重宝するテクニックです。

あえて筆跡や濃淡を残す「故意のムラ(テクスチャ表現)」

ここまで、「均一に塗ること」を主眼に説明してきましたが、実は水彩画の背景は必ずしも「均一でムラがないこと」だけが正解ではありません。
あえて筆のタッチを残したり、絵の具の濃淡を不規則に発生させたりする「故意のムラ」も、立派な表現技法のひとつです。

特に背景の面積が広い場合、そこをただ均一に塗ってしまうと広い面に存在感や緊張感が感じられません。
そこを均一にきれいに塗るのではなく、敢えて汚して空間を“持たせる”のです。

「何も無いけれど、何かありそうだ。」と観ている人に思わせるくらいの存在感を演出するのです。
たとえば、モヤモヤした水蒸気が漂っているような模様のような塗り方にしたり、水滴をわざと散らしてバックランのシミを作ったりすることで、空間の空気感や力強い質感やアンティークな風合いが生まれます。

絵のテーマに合わせて、完璧な平塗りと「あえて作るムラ」を使い分けられるようになると、表現の世界がグッと広がります。

水彩画の背景の塗り方で失敗しないための5つのコツ(ムラを避ける場合)

この章でわかること
・背景塗りの成功率を上げるための事前準備
・着色中および着色後に守るべき鉄則

どれだけ技法を理解していても、ちょっとした油断で背景の塗りに失敗してしまうことはあります。
水彩画の背景をノーミスできれいに仕上げるために、描くときに必ず守ってほしい5つの鉄則をまとめました。

これらはプロの画家も無意識に行っている重要なポイントばかりです。
描き始める前に、この5つの項目が準備できているか、背景を塗る前に思い浮かべる習慣をつけましょう。

たっぷりの絵の具と水を事前に用意しておく

背景の塗りで最もやってはいけないのが「途中で絵の具が足りなくなり、慌てて作り足す」ということです。
色を作っている数十秒の間に、紙の上に塗った絵の具の端が乾いてしまい、あるいは作り足した絵の具の色目が前と変化してしまって、確実にそこが強いムラになります。

背景を塗ると決めたら、あらかじめ「絶対に余る」と思えるくらいの大量の絵の具と水をパレット(むしろ大きめの絵皿がよいです)に溶いておいてください。
最初から最後まで同じ色目・濃さを持った絵の具で一気に駆け抜けることが、最大の成功の秘訣です。

筆のタッチを残さないように一定の方向に動かす

背景を均一に塗って仕上げたいときは、筆をあちこちランダムな方向に動かしたり、円を描くように塗ったり、ちょんちょんと押しつけるような塗り方をしてはいけません。
筆跡がそのままムラとして残してしまうためです。

必ず「左右」や「上下」など一定の方向へ平行に動かします。
一筋目を塗ったら、そのすぐ下の水分が乾かないうちに二筋目を少し重ねるようにして塗り進めると、筆の境界線がきれいに馴染みます。
迷わずリズミカルに筆を進めることを意識しましょう。

紙が乾く前に手早く塗り終える

水彩画は「紙の上の水分が均一に乾いていく状態」を作ることで、初めてムラのない美しい画面が仕上がります。
そのため、一部が乾き始めているのに別の場所を塗り続けていると、乾きかけている部分に水が干渉してシミ(バックラン)ができてしまいます。

背景の作業に入ったら、他の部分には目もくれず、とにかく手早く全体を塗り終えることに集中してください。
前述の「マスキング」と併用すれば、はみ出しを気にせずスピード全振りで塗ることが可能になります。

絵の具が乾くまで触らずに待つ

全体を塗り終えた直後、少し色の薄い部分や気になる筆跡を見つけると、つい筆でちょこちょこと塗り足したくなりますよね。
しかし、これは絶対にやってはいけない禁忌です。

生乾きの状態の紙に、新たに水分を含んだ筆を触れさせると、そこだけ水分量が過剰になり、周囲の絵の具を押し流してシミを作ってしまいます。
多少のムラや気に入らない部分があっても、塗った直後はグッと我慢して、完全に乾くまで触らずに見守りましょう。

水彩絵の具は、塗った直後(濡れている状態)よりも、完全に乾いた後の方が少し色が薄く落ち着く特性があります。濡れているときのムラは、乾くと意外になじんで目立たなくなることも多いです。

重ね塗りは完全に乾いてから

もし、どうしても背景の色を濃くしたかったり、グラデーションを強めたいと思う場合は、完全に乾いたことを確認してから二度目を塗ります。
手で紙の表面を触ってみて、冷たさを感じなくなったら完全に乾いたサインです。

しっかり乾いた上からであれば、きれいな二層目を重ねることができます。
水彩画においては「しっかり待つこと」も、立派な技術のひとつです。
層を重ねることで、ムラがより目立たなくなります。

【体験談】私が水彩画の背景塗りで失敗したことと克服のきっかけ

この章でわかること
・初心者が陥りやすいリアルな失敗エピソード
・マスキングとの出会いや「あえて出すムラ」を知った上達のきっかけ

ここでは、かつて私自身が初心者だった頃に経験した背景塗りのリアルな失敗談をお話しします。
みなさんと同じように、私も最初から背景をきれいに塗れたわけではなく、数え切れないほどの失敗を繰り返してきました。

当時は「自分には才能がないんじゃないか」と悩んだこともありましたが、ある一つの気づきとテクニックとの出会いで状況が変わったのです。
この体験談が、いま悩んでいるあなたの克服のヒントになれば幸いです。

☝これは、水彩画をはじめてあまり年月が経ってない頃に描いた夏の空の習作です。
いま見ると、恥ずかしくて赤面する出来ですが、敢えてご覧いただいてます。

好きな夏空を描きたくて、空に雲を描き、その周囲を青空の背景にしました。
雲を避けて青空を塗ったのですが、筆に淀みがある上に、乾くのを待ちきれずに筆で塗り足してしまって、青空が台無しになっています。

このときは、まだマスキング技法を知らず、先に空の部分を水で湿らせるというウェット・オン・ウェットの発想もなく、ただ雲を避けながら空を塗るというやりかたをしてしまいました。
こういう塗り方だと、どうしてもムラができてしまい、澄んだ夏空とはほど遠い仕上がりになってしまいます。

 さて、この雲と青空ではムラを作って失敗し、学びがありましたが、その後もいろいろなモチーフを描くうちに、背景は必ずしも均一に塗る必要がない場合もある、ということを学びました。

特に、モチーフに対して十分な余白の背景の広さがある日本画のような構図の場合――静物画に多いと思います――背景を均一に塗るのではなく、何かモヤモヤとしたテクスチャ様で表現する方が良いです。
これは、前述の『あえて筆跡や濃淡を残す「故意のムラ(テクスチャ表現)」』で説明したとおりです。

また、先ほどの習作のように背景(青空)に対してモチーフ(雲)を浮き立たせたい、という場合でなければ、「背景の箇所を必ずしも全部塗らなくてもいい」ということにも気づきました。
あえてモチーフと背景の間に隙間を作って塗り残しを余韻として作るのもひとつのアイデアだと思います。

水彩画の背景の塗り方に関するよくある質問(FAQ)

この章でわかること
・背景塗りの後によく発生するトラブルへの対処法
・作品のサイズに応じた最適な筆の選び方

最後に、水彩画の背景の塗り方について、初心者の方から特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
トラブルが起きたときの原因究明や、次に新しい道具を買い足す際の参考にしてみてください。

正しい知識を持っておくことで、万が一の失敗にも冷静に対応できるようになり、無駄な道具選びで迷うこともなくなります。

Q. 背景が乾いた後に白い斑点やシミができるのはなぜですか?

Bakky
それは「バックラン(カリフラワー)」と呼ばれる現象、あるいは紙のサイジング(にじみ止め)のムラが原因です。

乾きかけている半乾きの状態のときに、筆から余計な水がポタッと落ちたり、触ったりすると、その水が周囲の絵の具を外側に押し出して白いシミのような模様(バックラン)を作ります。
これを防ぐためには、塗っている最中の水滴の落下に注意し、塗り終わったら完全に乾くまで絶対に触らないように徹底することが大切です。

また、購入して年月の経った紙はサイジング処理が劣化して均一に塗れずムラになることがあります。
紙を購入したら出来るだけ湿気のないところに保管し、可能なら水彩紙専用の保存袋に入れて保管するようにしましょう。

☟下の写真は保存袋の例です。光や湿気から水彩紙をしっかりと守ってくれます。F8まで入るこのタイプで、800円程です。

Q. 大きな作品の背景を塗るときに最適な筆のサイズは?

Bakky
F4サイズ以上の大きめの画用紙であれば、幅が3cm〜5cmほどある刷毛や平筆を使用するのがベストです。

普通の筆で何度も往復して塗るよりも、大きな刷毛で数回ストロークするだけで全体を塗り終えることができるため、物理的にムラができるリスクを最小限に抑えられます。
道具の大きさを作品のサイズに合わせることも、背景をきれいに仕上げるための重要なテクニックです。

ちなみに、僕はF6の水彩紙で描くことが多いですが、約6cm幅の刷毛と約3cm幅の平筆で十分に足りています。

まとめ:基本を押さえて魅力的な水彩画の背景を描こう!

要点のまとめ
・背景のムラは「水の量」と「運筆の淀み」が根本的な原因
・マスキングを活用すれば、はみ出しを恐れずスピード感のある運筆が可能になる
・均一な平塗りやにじみだけでなく、「あえて作るムラ」も立派な表現技法
・たっぷりの絵の具を用意し、生乾きのうちは絶対に触らないのが鉄則

水彩画の背景の塗り方について、基本の技法から失敗を防ぐコツ、そしてマスキングや故意のムラを活かした表現まで詳しく解説してきました。

背景は作品全体の空気感や主役を引き立てるための非常に重要な要素です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、事前の準備をしっかりと行い、表現したいイメージに合わせて技法を選べば、初心者でも驚くほど魅力的な背景を描くことができます。

今回ご紹介した5つのコツと4つの技法を意識しながら、まずは小さな練習用の紙からリラックスして筆を動かしてみてください。
背景の塗り方を味方につければ、あなたの水彩画の世界はもっと楽しく、さらに自由なものになりますよ!

では、、、また。

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