水彩画初心者のための絵の具|実際に使ってわかったおすすめと注意点

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Bakky

こんにちはBakkyです  水彩画 たのしんでますか?

 水彩画を始めてみたいと思ったとき、多くの方が最初に悩むのが「どの絵の具を選べばいいのか」という点ではないでしょうか。
画材店に行くと、透明水彩、不透明水彩、チューブ、固形、メーカーや色名もさまざまで、「なんだか難しそう……」と感じてしまう方が多いかもしれません。

実は、水彩画を描き始める段階では、高価な絵の具や数多くの色は必ずしも必要ありません。
大切なのは、絵の具の種類や数よりも、「欲しい色を手持ちの色でどう作るか」「水とどう付き合うか」という基本的な考え方です。

僕自身、これまでさまざま試行錯誤しながら絵の具を使ってきましたが、初心者の方におすすめできる絵の具の選び方には、ある程度の共通したポイントがあると感じています。

この記事では、水彩画初心者の方が迷わずスタートできる絵の具の選び方を、実際に使ってきた経験をもとに、できるだけわかりやすく整理してみました。

Bakky

これから水彩画を始める方はもちろん、「今の絵の具選びは合っているのかな?」と感じている方の参考になれば嬉しいです

この記事でわかること

この記事では、水彩画初心者の方が「最初の絵の具選び」で迷わないために、
・絵の具の種類
・色数の考え方
・実際に使って感じたポイント
を、できるだけシンプルにまとめました。

初心者が知っておきたい水彩絵の具の種類

 「水彩絵の具」と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。
初心者の方にとっては、まずこの違いを知るだけでも「何を選べばいいのか」がぐっと整理しやすくなります。

ただ、ここで大切なのは、すべてを理解してから始めようとしなくていいということです。
僕自身、描き始めた頃は、絵の具の種類やメーカーの違いなど、ほとんど分からないまま描いていました。

それでも水彩画はちゃんと楽しめましたし、描き続ける中で少しずつ自分に合う道具が見えてきたように思います。それに応じて絵の具も少しずつ買足してきました。それで十分です。

透明水彩と不透明水彩の違い

 水彩絵の具には、大きく分けて透明水彩不透明水彩があります。

初心者の方がまず目にするのは多くの場合、透明水彩と呼ばれるものだと思います。
この絵の具は、下の色や紙の白が透け、光を感じる表現ができるのが特徴です。このため、淡く繊細な表現に適しています。ただし、色を混ぜれば混ぜるほど透明感は失われていきます。

一方、不透明水彩は、「グァッシュ」や「ガッシュ」とも呼ばれ、その名称のように不透明で、下の色を覆い隠すように塗ることができるため、あとからでも修正しやすいという利点があります。一般的に透明水彩よりハッキリとした色を出せます。

このように、透明・不透明それぞれに一長一短があり、どちらが正解ということはありません。

僕の場合で言えば、僕はファンタジックな「ふわっとした絵」を描くのが好きなので、透き通った光を感じられる透明感のある絵の具、、、透明水彩を選びました。

ちなみに、多くのかたが小学校のときに使った「ぺんてる絵の具」は、透明と不透明の中間的な性質のものです。

固形絵の具とチューブ絵の具の違い

 次に迷いやすいのが、固形絵の具チューブ絵の具のどちらを選ぶか、という点です。

固形絵の具は、ケースを開けばすぐに使える手軽さがあり、持ち運びにも向いています。
そのため、スケッチや外出先で描く場合には便利です。

一方、チューブ絵の具は、自分で量を調整しながら色を作ることができるため、必要な色の量が少ない場合も大量に必要な場合も、それぞれ必要に応じて作ることができます。もし、多くの種類の色の持ち運びが必要なら、チューブ絵の具をパレットに出して乾かしておけば固形絵の具のように軽く持ち運ぶこともできます。

僕自身、初心者の頃から今に至るまで変わらず、限られた種類のチューブ絵の具をパレットに出しておき、パレットの中で欲しい色を作って使うというやりかたで描いています。そして、どうしても新たな色が必要な場合に、その色のチューブ絵の具を追加購入して絵皿に溶いて使っています。

☟参考までに僕のパレットを掲載します。

水彩画の初心者は絵の具を何色買えばいい?

 水彩画を始めるとき、つい色数の多い「絵の具24色セット」のようなセット商品に目が行きがちですが、初心者ほど最初は最小限の色で十分だと思います。

むしろ、最初から色が揃いすぎていると、どの色を使おうかと、それ自体が負担になってしまうこともあります。最初からセット買いをすると、使わずに無駄になる色が必ず出てきますので勿体ないです。

色を買い足すのは、「この色がどうしても欲しい!」と思ったときで大丈夫です♪

初心者におすすめの絵の具の最小構成

Bakky

では水彩画を始めるにあたって、どのくらい色を揃えるのが適切なのでしょうか

「まだ、本格的に水彩画を始めるかどうかを悩んでいて、最初から多くのコストを掛けたくない。」という方に向けての僕のおすすめは、まず赤・青・黄の三原色を基本に、必要に応じて1〜2色を足す、という考え方です。

色数が少ないと、最初は物足りなく感じるかもしれません。しかし、色を作りながら描き続けていくうちに、少ない色で表現する楽しさにも気づけるようになります。

現に、三色だけを用いて制作をしているプロの作家さんもいらっしゃいます。

三原色だけで描くことのメリット

 三原色だけで描くと、当然ですが三原色以外の色は「自分の手で作る」必要があります。

これは一見、不便に思えるかもしれませんが、実は水彩画の基礎を身につけるうえで、とても良い練習になります。

混色を通して色の仕組みを理解しやすく、「この色を作るには、この色とこの色をこれくらいの割合でまぜればイイんだなー」と体感できます。また、色を混ぜすぎると濁ること、水の量で印象が大きく変わること、こうした水彩画の特性を三原色はとても素直に教えてくれます。

僕自身、初心者だった頃は経済的理由からたくさんの絵の具を買いませんでしたし、その制限があったからこそ、少なめの基本の色を混ぜて自分なりに色を作る力が自然と身についたように感じています。

絵の具メーカー各社の三原色

 「三原色」とは、赤・青・黄の三色を基本にして、そこから混色でさまざまな色を作っていく考え方のことですが、この考え方自体は、どのメーカーの絵の具を使っても変わりません。

メーカーの差は色の性格や傾向の違いです。

水彩画を始めたばかりの頃は、「どのメーカーの色を選べば正解なのか」と悩みがちですが、結論から言うと、そこまで神経質になる必要はありません。

各メーカーの標準的な水彩絵の具であれば、どれを選んでも三原色の練習は十分にできます。

大切なのは、色の名前やメーカーよりも、混色してみてどう感じるかを体験することです。

ここからは、「少し慣れてきたら、こんな違いもありますよ」という参考情報として、代表的なメーカーの傾向を簡単に紹介します。

あくまで参考ですので、「これを選ばなければいけない」と考えなくて大丈夫です。

ホルベインの三原色

 ホルベインの水彩絵の具は、全体的に色が素直で、混色しやすい印象があります。高品質でありながら、他社と比較的して求めやすい価格です。

極端なクセが少ないため、「なぜこの色になったのか」が分かりやすく、三原色の練習にはとても向いています。初心者の方が最初に手に取るメーカーとして、安心感のある選択だと思います。

僕も手持ちの絵の具のほとんどがホルベイン製です。

シュミンケの三原色(海外メーカー)

 シュミンケはドイツの最高級ブランドで、極めて高い顔料濃度と高い透明度、優れた発色、そして筆でスッと溶けるしっとりとした使い心地が特徴です。

色を重ねたときの美しさは魅力的ですが、少し主張が強く感じることもあるため、慣れるまでは扱いに注意が必要かもしれません。

色の鮮やかさを楽しみたい方や、重ね塗りの表現に興味が出てきた段階で、試してみると面白いメーカーです。

ウインザー&ニュートンの三原色(海外メーカー)

 1832年創業の英国王室御用達ブランドによる最高級絵具です。非常に高い透明度と鮮やかな発色、優れた耐光性が特徴で、単一顔料を多く使用し濁りにくいです。

プロのアーティストに愛される、クリアで濃厚な表現が可能な水彩絵具です。 

絵の具の「色選び」で迷ったときの考え方

 ここまで読んで、「色数は少なくていいのは分かったけれど、 結局、どの色を選べばいいのか分からない。」と感じる方もいるかもしれません。

そんなときに、私自身が初心者の頃からやった、ひとつの方法があります。

好きな作家さんのパレットを参考にする

 それは、自分が好きな作家さんの作品集や技法書を一冊手に入れて、その作家さんが使っている絵の具の色を参考にするという方法です。

作家さんの技法書や画集には、制作途中の写真やパレットの写真が掲載されていることがよくあります。そこには、その作家さんが実際に使っている色が書かれ、作家さんによっては詳しい解説もあります。

僕も初心者の頃、「この人の絵、好きだなー♪」と感じる作家さんの本を何冊か読み、そこに載っていたパレットの色を見て、同じ色を少しずつ揃えていきました。

プロのパレットの色は「最小限」でできていますしプロは単色では描きません

 面白いことに、多くの作家さんのパレットを見ていくと、使っている色数は意外と多くないことに気づきます。

派手な色や特殊な色が並んでいるというよりも、基本となる色を中心に、よく使う色だけが厳選されているようです。

これは、「この色があれば、あとは混色で何とかなる」という経験に裏打ちされた選択なのだと思いますし、作家さんそれぞれで得意とするモチーフがあるために、よく使う色が限られるからではないでしょうか。僕自身もよく使う色となかなか減らない色がわかれます。

また、これはある作家さんに聞いた話ですが、「プロは絵の具の単色をそのままは使わない」そうです。欲しい色に微妙に合わない場合もあるし、自分で色を作るという「プロの誇り」があるそうです。

初心者の方が色選びで迷ったときは、自分で一から考えようとするよりも、信頼できる作家さんの色情報を借りるのも、とても良い近道です。

そのまま真似していい、という考え方

 「人のパレットを真似していいのかな?」と不安になる方もいるかもしれません。

ですが、そのまま真似してまったく問題ありません

色選びで迷う時間を減らし、描くことそのものに集中できるようになりますし、好きな作家さんのパレットの色を知るということは、その作家さんのノウハウの一部を手に入れることができたとも言えるわけです。

描き続けていくうちに、「この色は自分にはあまり使わないな」「この色はよく使うな」という感覚に気づくと思います。そこから少しずつ、自分のパレットを作っていけば十分です。

まとめ

 水彩画初心者の方にとっての絵の具選びは案外ハードルが高く感じられるものです。ですが、最初から完璧な道具を揃える必要はありません。

大切なのは、たくさんの色を持つことよりも、限られた色で「どう色を作るか」「水とどう付き合うか」を体験することだと思います。

僕自身も、少ない絵の具で描き続けてきた中で、混色や水彩ならではの表現を少しずつ学んできました。

絵の具選びで迷いすぎて描くことを後回しにしてしまうのは、少しもったいないと思います。

それよりも、まずは手元にある絵の具で一枚描いてみてください。
描きながら感じたことが、次の絵の具選びの一番のヒントになるはずです。

この記事が、皆さんの水彩画ライフの助けになるとうれしいです。

 では、、、また。

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