【初心者必見】水彩画の始め方|道具・絵の具・紙・描き方を総合解説

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この記事でわかること

水彩画に必要な道具の全体像                           ・絵の具の選び方(メーカー・色数の考え方)                                  水彩紙の選び方(厚み・粗さ・価格)                                  ・基本的な描き方の流れ

みなさん こんにちは 水彩画 たのしんでますか?

みなさんの中には、水彩画を始めてみたいと思ったとき
「何を揃えればいいんだろ?」
「絵の具はどれを選べばいいのかしら?」                           「描き方は??」
と迷われた方はいらっしゃいませんか?

実は僕も初心者の頃、同じ感じでした                    「とりあえず道具をそろえて描き始めたい」                                    「でも焦ってたくさん買っても、もし間違った揃えかたをするのもイヤ」    「小学校の頃、図画の時間はあったけど、描き方も適当だったしなあ」で、        必要なものや描き方をどうすればよいのか分からずモヤモヤしていました

 いま振り返ってみると、はじめから沢山の絵の具を買ったりしなくても良かったし、最小限の道具を買って、「とりあえず慣れること」から始めたことが、かえって水彩画の基本を理解するきっかけになったように思います。

水彩画は、決して特別高価な「道具」がなければ始められないものではありませんし、また「描き方」は、入り口としての基本的やり方を知れば、何度も描いているうちに自然に慣れて上手くなり、そうすることでさらに興味が深まれば、より深い知識が得られて上達していくものです。

初期の段階で大切なのは、まずは道具の全体像と描き方の基本を知ることです。

 この記事では、水彩画初心者の方に向けて、水彩画の始め方、必要な道具、絵の具や紙の選び方、そして基本的な描き方の流れを、総合的に解説します。

まずは安心して最初の一歩を踏み出してみましょう。

水彩画に必要な道具|まずはこれだけ揃えましょう

水彩画を始めるとき、まず気になるのが道具ではないでしょうか
画材店に行くとさまざまな種類が並んでいて、初心者の方は戸惑ってしまうかもしれません

 画材店には、水彩画以外の道具もありますから、それに惑わされますよね(笑)      けれど実際には、水彩画を始めるために必要な道具はそれほど多くありません。
むしろ、あれこれ揃えるより、最初は必要最小限の道具で始めた方が、道具の特性を理解しやすくなります。

ここでは、初心者の方が安心して始められる「基本のセット」をご紹介します。

透明水彩絵の具

 まずは、なんといっても絵の具です。水彩画の魅力は、独特の発色の美しさと透明感にあります。その魅力を楽しむために、できれば専門メーカーの透明水彩絵の具を選ぶことをおすすめします。

 有名な水彩絵の具メーカーをあげると以下の通りで、それぞれ特徴がありますが、僕はホルベインをお勧めします。理由は、発色が素直で且つ廉価だからです。

ちなみに値段は、一般的にはホルベインが比較的手に取りやすく、海外ブランドはやや高価な傾向があります。

ホルベインの特徴

 日本のメーカーのホルベインの水彩絵の具は、全体的に色が素直で、混色しやすい印象があります。高品質でありながら、他社と比較的して求めやすい価格です。極端なクセが少なく初心者の方が最初に手に取るメーカーとしてお勧めします

ウインザー&ニュートンの特徴

 1832年創業の英国王室御用達ブランドによる高級絵具です。非常に高い透明度と鮮やかな発色、優れた耐光性が特徴で、単一顔料を多く使用し濁りにくいです。 プロのアーティストに愛される、クリアで濃厚な表現が可能な水彩絵具です。 

シュミンケの特徴

 ドイツの最高級ブランド。極めて高い顔料濃度と高い透明度、優れた発色、そして筆でスッと溶けるしっとりとした使い心地が特徴です。色の鮮やかさを楽しみたい方や、重ね塗りの表現に興味が出てきた段階で使ってみるとよいと思いますが、なにしろ高価です(苦笑)。

以上をまとめると以下のようになります。

メーカー特徴使うのに向いている人
ホルベイン・発色が素直で扱いやすい  
・クセが少なく混色しやすい
・比較的もとめやすい価格
・はじめて透明水彩を使う人 
・混色を学びたい人
・まずは基本を大切にしたい人
ウィンザー&ニュートン・透明度が高い
・鮮やかでクリアな発色
・色が濁りにくい
・色の透明感を重視したい人
・混色で濁りにくさを求める人
・少し本格志向になってきた人
シュミンケ・顔料濃度が非常に高い
・発色が強く鮮烈
・溶けやすく滑らかな描き心地
・価格は高め
・色の深みや強さを求める人
・重ね塗りや表現幅を広げたい人
・画材にこだわりたい人
※とにかく試したい方の記事はコチラ

 求めやすさだけで言うと100均のお店でも絵の具は手に入ります。ほんとうに最低限のコストでお試ししたいというかたは、100均の道具で絵を描くことについての記事がありますので、こちらを参考にしてみてください。                                        ☞『ダイソーの水彩用道具は使える?実際に買って描いてみた正直レビュー』     https://suisairoom.com/daiso-watercolor-review/                   

☞『【水彩画 初心者】100均で描く|冬の琵琶湖〜光を感じる描き方』https://suisairoom.com/100yen-watercolor-winter-biwako/

絵の具の色の選び方|最小限の色から始める考え方

色選びは、水彩画初心者にとってもっとも迷いやすいポイントのひとつです
色数が多いほど上手く描けるように思ってしまいますが、必ずしもそうではありません

 色が多いと、かえってどの色を使うか迷ってしまい、結果として使わないままにしてしまう色も出てきます。最初の段階では、必要以上に色を揃える必要はないです。

僕自身、最初は限られた色数で描いていました。
振り返ってみると、その経験があったからこそ、色の混ざり方や明度・彩度の関係を自然に理解できるようになったのだと思います。

水彩画では、「混色」がとても大切です。
少ない色から始めることで、色を“選ぶ”のではなく、色を“つくる”感覚が身につきます。

そして、ある程度なれてきたら、少しずつ絵の具を増やして行きましょう。

ここでは、初心者の方が無理なく始められる絵の具の選び方と、色の考え方について整理していきます。

まずは三原色から始める

 僕のおすすめは、まず赤・青・黄の三原色を基本に、必要に応じて1〜2色を足す方法です。

「三原色」と呼ばれるこれらの色は、組み合わせることでほぼすべての色を作ることができます。つまり、この3本があれば、水彩画は十分たのしめます。

ただし、混色には少し慣れが必要です。
毎回、描くたびに色を作るのが大変に感じることもあるでしょう。

よく使う色を1〜2色足すという考え方

 そこで、三原色に加えて、よく使う色を1〜2色足す方法がおすすめです。

たとえば、

  • 落ち着いた茶系
  • そのまま使える緑系
  • 影に使いやすい濃い色

など、自分が描きたいモチーフに合わせて少しずつ増やしていくのです。

僕も、「今回はこの色を1本だけ買ってみよう」というふうに、徐々に色を増やしていきました。

このように段階的に揃えていくと、無駄が少なく色への理解も深まっていきます。

大切なのは「色数」より「理解」

 水彩画は、色の数で決まるものではありません。
大切なのは、色同士の関係を理解することです。

最小限の色から始めることで、水彩画の本質である「透明感」と「混色の美しさ」を、より実感できるようになるはずです。

 絵の具の選び方についてはこちらの記事もありますので併せて参考にしてください。    ☞『水彩画初心者のための絵の具|実際に使ってわかったおすすめと注意点』 https://suisairoom.com/watercolor-paint-for-beginners/               

紙の選び方|仕上がりを左右する大切なポイント

水彩画では、紙の選び方が仕上がりに大きく影響します
同じ絵の具を使っても、紙が変わるだけで発色やにじみ方がまったく違って見えます

 初心者の方にとっては、紙の違いは分かりにくいかもしれません。
ですが、いくつかの基本を知っておくだけで、選び方はぐっと楽になります。

 水彩画に使う紙のことを総称して「水彩紙」と言いますが、水彩紙は、僕たちが日ごろ使うコピー用紙や、小学校の図画の時間に使った画用紙とは異なります。

まず、水彩紙は厚みが厚いです。コピー用紙や画用紙よりもずっと頑丈にできています。

また、水彩紙は水を弾きます。水彩画に使うのに水を弾くなんて不思議ですよね?でもコレ本当です。弾くといっても油紙のように水を全く受け付けないわけではなくて、「適当に弾く」のです。

たとえば、書道に使う半紙や濾過に使う濾紙のようなものにインクを置くことを想像してみてください。インクは瞬時に吸い込まれますよね?このような紙では、水彩画独特の表現である「滲み」や「ぼかし」や「グラデーション」は難しいです。

なので、水彩紙は適当に水を弾くように、滲み止め(ドーサ液、サイジング液)で表面処理をしています。

ここでは、水彩紙の種類と、最初に選ぶ際の考え方を分かりやすくご紹介します。

水彩紙の「メーカー」について

 水彩紙にもいくつかの代表的なメーカーがあります。

たとえば、ホルベインミューズ、アルシュウォーターフォード などが有名です。

メーカーごとに繊維の質感や表面の仕上げが微妙に異なり、にじみ方や発色にも違いが出ます。

たとえば、ウォーターフォードは少々値が高めですが、色の定着もよく頑丈にできていますので、僕も愛用する水彩紙です。
                                                          大切なのは、コピー用紙や画用紙ではなく“水彩専用紙”を選ぶことです。それで仕上がりは大きく変わります。

紙の「粗さ(表面の違い)」

 水彩紙には大きく分けて、次の3種類の「粗さ」があります。「粗さ」とは表面の凸凹のことです。この凸凹のパターンもメーカーそれぞれの違いがあります。

  • 荒目
  • 中目
  • 細目

荒目は凹凸が大きく、絵の具を含ませた筆で紙表面を撫でたときに、凸の部分を中心に絵の具が載り、ザラついた表現ができるのが魅力ですが、最初は筆のコントロールがやや難しく感じるかもしれません。

中目は、適度なにじみも出しやすく、描き込みもある程度できる、バランスの取れた紙です。

細目は表面が滑らかで、精密描写に向いています。

初心者の方には中目をおすすめします。

まずは「中目」を基準に考えてみると安心です。

紙の「重さ(厚み)」について

 水彩紙は厚みの違いもあります。水彩紙の厚みは「g/m2」や「g」で表します。

よく見かけるのは200g前後300g前後 の紙です。一般的に厚い紙の方が頑丈でもあります。

初心者の方には、できれば 300g前後以上 の紙をおすすめします。

理由は、水を多く使っても波打ちにくく、扱いやすいからです。薄い紙でも描けますが、水分で大きくたわみ、描きづらくなることがあります。最初のうちは「描きやすさ」を優先するほうが安心です。

 また、「マスキング」という技法では、着色したくない箇所にマスキング液を塗り、その周囲を着色したあとでマスキング液を剥がすのですが、弱い紙だと紙の表面が傷むことがあるので、この意味でも頑丈な方を選ぶ方が無難です。

コストについて

 水彩紙は、確かに安いものではありません。特に高級紙は、1枚あたりの価格が気になる方もいらっしゃると思います。

ですが、紙は“土台”ですので、あまり惜しまない方がよいと思います。

発色が良く、にじみが美しく出る紙を使うと、絵の具の魅力がそのまま表れてくれます。

 とはいえ、最初から高級紙を大量に買う必要はありません。

まずは数枚入りのパックや、サイズの小さいもので始めるのがよいと思います。

紙の選び方についてはこちらの記事もありますので併せて参考にしてください。       ☞【水彩紙 選び方】初心者が失敗しないおすすめ水彩紙を徹底比較https://suisairoom.com/watercolor-paper-how-to-choose/

水彩画の基本的な描き方の流れ|完成までのステップ

道具と絵の具が揃ったら、いよいよ描き始めます
とはいえ、何から手をつければよいのか分からないという方も多いですよね?

 水彩画を制作するには、基本となる大まかな流れがあります。
大まかな工程を書くと、下描き→下塗り→重ね塗り→仕上げという段階を踏むことになります。

これらの各段階を意識するだけで、描く作業はずっとやりやすくなります。

ここでは、初心者の方が安心して一枚を完成させるための基本的なステップをご紹介します。

下描き|構図を決める大切な時間

最初の工程は下描きです                         いきなり絵の具に触れたくなるかもしれませんが、まず全体の構図を整えておくことが、完成度を大きく左右します                                 建物に例えれば基礎工事になりますから、ココをしっかり作っておくか、そうでないかで後々に影響します

下描きは、B4かHBの鉛筆で行います(細密な箇所を描く必要があればシャープペンシルも可)。

・最初は対象物のそれぞれの位置を確認しながら鉛筆を長く持って薄く描きます。なので、最初は薄い線がボンヤリと描かれて、対象物の形も位置も定まってないピンボケのようになります。

・そして、だんだんと位置が間違いないと確認できたら、普通に文字を書くような持ち方に換えて線を濃くして描きます。

途中まで下描きが進んだら、鉛筆を持つ手を休めて、下描きを眺めてみましょう。      パッと見て、「ヘン」に感じるところはありませんか?                    もし、構図的におかしかったり、違和感を感じる箇所があれば、消しゴムで消して描き直しましょう。

消しゴムは「練り消しゴム」を使いましょう。通常の消しゴムでは、紙面を傷つけてしまう可能性があります。練り消しゴムは文房具店や画材店で手に入ります。

下描きで、どれだけ詳しく情報を描き込むかは好みが分かれるかもしれません。

僕は、細かな所までしっかり描き込むほうです。その方があとで色を塗るときに惑わないからです。

一方、スケッチ作品にするなら、ラフな下描きの方が雰囲気がマッチすると思います。

・絵の具を塗ったあとでは鉛筆線は消しにくいですので、鉛筆の濃さはギリギリ分かる程度に薄く描くことをお勧めします。

下塗り|光と雰囲気を決める段階

次は下塗りです                             下塗りは、透明水彩画独特の前準備です                                 この段階で、画面全体の明るさや明るい場所、雰囲気(色調)を決めます

 描きたい色調(例えば、「黄色っぽい画面にしたい」など)で下塗りしておけば、透明水彩絵の具は下の色が透けて見えますので、後工程で別の色を足したとしても色調の統一感を得ることができます。

そして、下塗りをしておくと、絵を構成する要素全体の一体感も得られるのです。                                 もし、下塗りなしで、絵の部分部分でそれぞれの色を塗った場合、各要素がバラバラに見えてしまい、一体感が得られにくいのです。

・水皿などに水をたっぷり使って色調として使いたい色を多めに作っておきます。
絵の中で、いちばん明るくしたいところ(例えば、太陽光、陽だまりなど)を残して、陰となる場所を中心に広く塗って行きます。このとき、平筆や刷毛のように大きめの筆が使いやすいです。

このとき、白く残したい部分を意識すること一度に塗りすぎないこと塗ったらしっかり乾くのを待つこと、が大切です。

本塗り|立体感や奥行きを作る

下塗りがしっかり乾いたら、次は本塗りです                              ここで少しずつ色を深め、影や質感を加えて立体感や奥行きを作っていきます

・基本的に遠景から近景に向けての順で塗っていきます。 

・また、薄い色目のものから濃い色目のものの順に塗っていきます

一度に濃くしようとせず、「薄く、乾かし、また重ねる」とした方が失敗が少ないです。

・慣れてきたら、なるべく初塗りで色目を決めてやるとよいです(彩度を落とさないようにするためです。水彩絵の具は塗り重ねるほどに彩度が落ちていきます

水彩画特有の「にじみ」「ぼかし」「グラデーション」などを駆使します。この工程が、水彩画らしさを作る大切な時間です。

仕上げ|足し算だけでなく引き算の意識を持つ

最後は仕上げです                                   細部を整えたり、必要に応じて暗部をより暗くして引き締めたりします

 この段階で、相当に仕上がってきたはずです。ここまでは筆を加えることだけを行ってきましたね。

 でも、絵は「引き算の意識」を持つことも大切なんです。

ここで、一旦、筆を置いて絵を眺めて見ます。

余計な色を感じたりしませんか?

色目が濃すぎると感じる部分はありませんか?

あなたが、そう感じるのであれば、それが正解なのです。

色を載せすぎた部分は、色を抜きましょう。水彩絵の具は色を落とすのがあまりうまくはできませんが、全く不可能ではありません。

 色を抜くには、以下のいくつかの方法があります。

・色を抜きたい部分を水で濡らして絵の具を浮かせて、ティッシュや布巾で押さえる

・濡れた筆の穂先で軽く擦ってティッシュや布巾で押さえる

・水で濡らして堅く絞ったメラニンスポンジ(「激落ちくん」などの商品名で売っています)で擦って落とす

・カッターの刃など鋭く尖ったもので紙の表面を削るようにする(紙に穴が開く可能性がありますので注意しながら)

さて、「仕上がった」と思ったら、一度筆を置いて、少し時間を置いてから見直してみましょう。描くのに夢中になっているときとは、また別の印象を持つと思います。こうして、丁寧に修正を加えていき、完成させます。

 制作の進め方についてはこちらの記事もありますので併せて参考にしてください。                                        ☞『初心者でもかんたん!透明感ある森の風景を水彩画で描くコツ』https://suisairoom.com/watercolor-forest-beginners/                              

まとめ

 水彩画を始めるとき、何を揃えればいいのか、どう描けばいいのか、不安になるのはとても自然なことです。

ですが実際には、最初から完璧な道具や知識を持っている必要はありません。

最小限の道具を揃え、三原色から色を作り、基本の流れに沿って一枚を完成させる。

その繰り返しの中で少しずつ理解が深まり、表現が広がっていきます。

そして、水彩画は急いで上達するものではありません。
にじみや透明感を楽しみながら、自分のペースで続けていくと良いと思います。

この記事が、これから水彩画を始める方の「最初の安心材料」になれば嬉しく思います。

まずは一枚、描いてみましょう。

 では、、、また。

水彩画を始めるなら、まずは「道具」か「描き方」のどちらかから読んでみてください。

道具や描き方を知りたい方はこちら                         『初心者も安心!水彩絵の具で絵を描こう♪水彩画の描き方を総解説!』https://suisairoom.com/watercolor-beginner/    

☞描き方を詳しく知りたい方はこちら                         『【水彩画 描き方 初心者】絵を構成する要素別描き方をやさしく解説』https://suisairoom.com/watercolor-elements-guide/                『初心者も描けます!水彩画で滝の透明感と手触り感を描く方法を丁寧に』https://suisairoom.com/watercolor-waterfall-landscape/

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