水彩画がうまく描けない初心者へ|よくある失敗の原因と改善方法

この記事は動画部分を除いて約20分で読めます

Bakky

こんにちは 水彩画、、、たのしんでますか?   

え? そうでもない??😅

水彩画をはじめた頃は、思いどおりの絵が描けず、「イマイチ楽しめない😅」

というかたが いらっしゃるかもしれませんね

わかります!!  僕もそうでした!

はじめに|水彩画がうまく描けないのは珍しくありません

Bakky

水彩画を始めたばかりの方から、よく次のような悩みを聞きます。

思った通りの色にならない

にじみすぎたり伸びなかったりで、思ったような形や範囲にならない

ムラが出て汚く見える

というか、ベテランでもちょいちょい「やらかし」てますよ(笑)

 水彩画は、水と水に溶けた絵の具の動きが 絵の出来を左右する絵画技法です。

画材(特に絵の具と水彩紙)の性質や癖への理解がキモです。

このあと、それぞれの失敗の原因について見てみましょう

失敗① 思った通りの色にならない

Bakky

・混色のルールに気をつけていますか?

・紙の上で色が混ざってしまってませんか?

・筆についた絵の具の量を意識していますか?

・絵の具が乾く前後で色目が変わるのを意識していますか?

対策①-1:混色のルールを意識しましょう

 狙いの色は何でしょうか?

パレットには限られた数の絵の具しか入ってませんよね?

でも、塗りたい色はもっと沢山あって、パレットにある色だけでは間に合いません。

モチーフのなかには微妙な色目で描きたいものもありますからね。

なので、必要な色をパレットの上で作る必要があります。

このときに混色のルールを意識してください。

☟目の届くところに下の色相環を置くと便利です。

 仮に皆さんのパレットの上に、この色相環にある12色が揃っているとすると、これら12色は水で溶けば、そのまま描ける色になります。

一方、これらの色以外の色を持っていないとすると、パレットの中にある色同士を混ぜて新たな色を作る必要があります。

このとき、色相環を頭に浮かべて、例えば黄色と黄緑の中間的な色を塗りたい場合は黄色と黄緑を混ぜるようにします(あるいは、緑をほんの少し混ぜる)。それぞれの色の割合を変えると、どちらに近い色か、も変えられます。ぜひご自分のパレットで試してみてくださいね。

ところで、やってみるとわかるんですが、黄色と黄緑を混ぜても、黄色と緑を混ぜても濁りにくいですよね?

色相環で隣近くにある色同士(類似色)を混ぜても濁りにくく自然な中間色になりやすい特徴があります。

 一方で、色相環の中で向い合わせに並んでいる色同士(補色)を混ぜると濁りやすいです。

例えば、赤色に緑色橙色に青色です。これらの色同士を混ぜると灰色のような暗い濁った色に近づいて行きます。

でも、濁るのは必ずしも悪くはないんです。

むしろ補色を少し混ぜることで、自然で深みのある色が作れます。

初心者のうちは、「にごらせない」ことを優先し、慣れてきたら「濁らせる」ことを試すという順序がおすすめです。

ぜひ、ご自分のパレットの上で、いろいろな色同士を混ぜて実験してみましょう。

その経験は、色を作るときに必ず役立ちますし、色に対する感覚を研ぎ澄ませることになります。

対策①-2:パレットの上で狙いの色を作ってから塗りましょう

 水彩絵の具にまだ慣れていない初心者のかたは、塗った絵の具が紙の上で乾かないうちに、そこに別の色を塗ってしまうことがあります。

 こうすると、紙の上で異なる色の絵の具が混ざってしまい、予想外の色になってしまうことがあります。

前述の「対策①-1」の色相環のところでも説明したように、類似色同士(たとえば、赤色に橙色や、黄緑色に緑色など)なら、たとえ紙の上で混ざっても汚い色にならず、むしろ、色のグラデーションが綺麗に出るのですが、補色の関係にある色同士(赤色に緑色や、黄色に紫色など)が紙の上で混ざると、汚れた色になります。

 こうならないように、狙いの色はパレットの上でつくってから筆に取って塗りましょう

狙いの色ができたと感じたら、まずは要らない紙で試し描きして色目を確かめるのも良いです(僕も未だによくやります)

 また、補色同士でグラデーションを作りたい場合(例えば、夕焼けの橙色から青空の間をグラデーションで表したい場合)、紙の上で混ぜると、橙色絵の具と青色絵の具の境目は灰色に近い色になってしまい、綺麗なグラデーションにはなりません。

こういう場合は、片方の色を塗って一旦乾かしたあとに、もう一方の色を塗るようにしましょう。

こうすれば、補色同士でも混色せず、汚い色になりません。

念のために補足しますが、類似色同士でグラデーションを作りたい場合は、紙の上で片方の色を塗って乾かないうちに、もう一方の色を塗るようにしても綺麗なグラデーションとなります。

対策①-3:薄い色目にしたいときは筆の絵の具を少なくしましょう

 ある色を、より薄い色目で塗りたい場合に、水の量を多くしてサラサラの絵の具にして塗っていませんか?

水で薄めるのではなく、筆の絵の具の量を少なくなるようにします。

具体的には、筆でパレットから絵の具を取ったら、机の上に置いた布巾かティッシュに筆を当てて、絵の具を少し拭ってやるのです。

こうすれば、色目を薄くすることができます。

対策①-4:絵の具は濡れているときと乾いているときで色目が変わります

 これは、ちょっとしたことですが、知っておいた方が良いです。

絵の具は描きたての濡れているときよりも、時間が経って乾いたときの方が色目が薄くなる傾向があります。

なので、塗った時に「思ったより濃くなってしまった!」と感じたとしても、落ち着いて乾くのを待ちましょう。

案外、濃くなかったことに気づくと思います。

失敗② にじみすぎたり伸びなかったりする原因とコツ

Bakky

原因:絵の具と紙の水分を見ずに塗っていることが原因であることが多いです

対策②:絵の具の濃さや筆や紙に含まれる水分量を意識しましょう

 絵の具の濃さ筆や紙に含まれる水分量をあまり気にせず描いているかたは、多くいらっしゃると思います。

これは無理もありません。「色は塗れればOK」くらいの気持ちのかたの方が普通だと思います。

けれど、この記事の最初の方で書いたように水彩画は、水と水に溶けた絵の具の動きが絵の出来を左右する絵画技法ですので、絵の具の濃さ筆や紙に含まれる水分量を意識する方が断然、上手く描けるようになります。

また、この配分を意識しながら絵の具を使うと失敗を少なくすることができますし、独特な表現にも使えます。

 ひとつづつ、見ていきましょう。

水が多すぎる場合(=絵の具がサラサラしすぎ)

  絵の具がサラサラしすぎ(絵の具の量に対して水が多い)だと、絵の具が広がり過ぎる傾向になります。

水は水彩紙に染みこんで広がっていきます。

絵の具は、水に載って運ばれますので、水が多い方が絵の具が染みこんで広がっていく範囲が大きくなるのです。

なので、筆で絵の具を置いた場所より広い範囲に絵の具が広がり、慌てることになります。

 しかし、ポジティブにとらえると、絵の具を広い範囲に薄くのばすことができるとも言えます。

例えば、紙を予め塗りたい範囲で濡らしておいて、そこに絵の具を置くと、さーっと濡らした範囲に均一に伸ばすことができます。

また、前述の補色のグラデーションの動画で説明したように予め塗りたい範囲よりずっと広い範囲で紙を濡らしておいて、そこに絵の具を置くと、筆跡を見えなくすること(エッジをなくすこと)もできます。

水が少なすぎる場合(=絵の具がネッチョリしすぎ)

 絵の具がネッチョリしすぎ(絵の具の量に対して水が少ない)だと、紙の上であまり伸びないので、「かすれ」や「ムラ」になります。

絵の具の濃さは常々、意識した方が良いと思います。

初心者のかたは、「濃く塗りたい。しっかり色を出したい。」と思って、絵の具をパレットの上で必要以上に濃いめに作ってしまい、失敗(かすれやムラ)しているのではないでしょうか?

より具体的には、絵の具が紙の上で流れない、筆の動きがそのまま残ることとなり、結果として、ガサガサした面、塗った筆跡が目立つ、均一にならないといった状態になります。

そして、これを見たとき「塗りが下手」「ムラが出た」と感じてしまうのだと思います。

これを避ける簡単な方法は、「絵の具を付けた筆が紙の上で滑る程度に絵の具の濃さを抑える」ということを意識して絵の具を溶いてみてください。

良い状態の濃さは、紙の上を抵抗なく動く、引っかからないような状態です。

「水が少し多いかな?」くらいの水分が、実は初心者にはちょうど良いことが多いです。

水彩画はだんだんと濃くしていく方が失敗が少ないですから。

特に、初塗り(しょぬり:紙の上に初めて色を塗る場面のこと)の場合は、自分のイメージした濃さで塗れるか、事前に要らない紙に試し塗りした方が失敗がなくてよいでしょう。

失敗③ ムラが出る原因と対策

Bakky

色塗りのときにイジりすぎたりしていませんか?

対策③:一度塗ったところを触りすぎないようにしましょう

 色塗りは焦らないことが大切です。

というのも、一旦描いたところが乾ききっていないときに焦って触ると、予想外のことが起きます。

それは「バックラン」という現象です。

塗って乾いてないところを濡れた筆で触れたときに、今まで描いたところに筆から別の水分が流れ込んできて、先に塗った絵の具を押しのけてしまう現象です。

後から触れた筆の水分が多いほど顕著におきます。

これを起こすと、今まで塗っていたところにムラができてしまいます。

モチロン、独特の表現を狙ってこの現象を起こすのでしたらOKです。水彩画独特のテイストをだすことが可能です。

とは言え、初心者のかたは、まずはバックランを起こさないように、筆の水の量を気にしながら落ち着いて塗りましょう。

でもね。。。

Bakky

ムラは「失敗」と思われがちですが、実は水と色が紙の上で自然に動いた痕跡でもあり、均一ではないからこそ生まれる揺らぎや表情は、水彩画らしさを感じさせてくれる魅力の一つです

 ムラを避ける方法について書きましたが、すべてのモチーフでムラを避ける、つまり均一さが必要なわけではないです。

ムラがある方がバッチリ合うモチーフも沢山ありますし、自然物はそもそも色も明るさも均一ではありませんからね。

むしろ、ムラを意図的に入れた方が自然な感じが出る場合も多々ありますし、水彩画らしいとも言えます。

なので、「ムラ=失敗」だと、あまり考えすぎない方がよいと思います。

まとめ|水彩画は「水と色の関係」を知ると、ぐっと楽になります

Bakky

水彩画がうまく描けないと感じるのは、才能の問題ではありません

水彩画がうまく描けないと感じる原因の多くは、技術不足ではなく、水と絵の具の性質をまだ知らないだけです

・思った通りの色にならないのは、混色のルールや塗る順番を意識することで改善します

・にじみすぎたり伸びなかったりするのは、水分量の問題であることがほとんどです

・ムラが出るのも、焦って触ってしまうことで起きやすくなります

これらはすべて、水彩画を始めた人なら誰でも一度は経験します。

そして、少し意識するポイントを知るだけで、失敗は確実に減らせます。

最初から「完璧に塗ろう」と思わなくても大丈夫です。

水の量、色の混ざり方、乾くタイミングを観察しながら描くことが、水彩画を楽しむいちばんの近道です。

ぜひ、今回紹介した内容を参考にしながら、ご自分のペースで水彩画を続けてみてくださいね。

では。。。また。

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