【水彩画 初心者】100均で描く|冬の琵琶湖〜光を感じる描き方

冬の琵琶湖 水彩画 風景 観察

この記事は動画を除いて凡そ20分で読めます。

Bakky

こんにちは! 水彩画たのしんでますか?                    冬の厳しい寒さの中にも、ふとした瞬間に春の気配を感じることもありますね。そんな本日2026年1月18日の午後。 僕は滋賀県大津市の琵琶湖畔へ「光」を探しに行ってきました

 この日は冬晴れの穏やかな日。小春日和でした。

下の写真はこの日の午後4時ころ、琵琶湖湖畔で撮影した風景です。

陽が西に傾きかけていて、やわらかな光が斜め左から差し込んでいました。

その光がいろいろなものを照らして輝かせ、湖面に映り込んでいます。

☟なぎさ公園から見た比良山系とプリンスホテル。この解放感が大津の魅力です

Bakky

澄み渡る青空、遠くに白く雪を戴く比良山系、そしてそれらを映す湖面      本当に綺麗ですよねー

「こんな綺麗な風景を自分で絵に残せたらナ……でも、水彩画って道具を揃えるのが大変そうだし、難しそう💧」

そう感じて、一歩踏み出せずにいる・・・なんてことありせんか?

大丈夫です♪

 高価な道具は必要ありません。 100均で買える水彩紙、筆、「赤・青・黄」の3色だけで、この透明感あふれる景色は描けるんです。そして難しいテクニックは不要。

100均の絵具で、今日の散歩の思い出を残しませんか?」

☟参考までに作成した絵はコチラです。

この記事でわかること
  • 3色だけで作る「琵琶湖の風景」の描き方
  • 「光」を表現するための「塗らない」テクニック
  • 手軽に完成させるためのシンプルな手順 
Bakky

この記事を読み終える頃には、あなたもきっと、お気に入りの「風景」を描きたくなるはずですよ

冬の風景を観察して描きたい光を見つける

Bakky

風景に限らないことですが、見たものを絵にするとき、自分がどこを一番描きたいかを考えましょう                                  言い換えると、見えているものの中で、一番好きなところや感動したところや、ずーっと眺めていたいところです

 人のツボは、まさに「ひとそれぞれ」です

同じものを見ていても、人によって心を惹かれるところは違います。

そのような箇所を風景の中でまず探してみましょう。

 今回の例ですと以下のうちのどれかではないでしょうか?

・澄んだ青空(さらには青空のグラデーション)

・遠い山々の緑

・夕陽をうけて光るビル

・ビルの手前に広がる林

・林の手前に弧を描いて伸びる湖岸線

・山や空やビルを映す湖面

 この心を惹かれるところが、自分の中で「一番描きたいところ」になります。絵はココに熱量をいれます。

逆に言えば、それ以外のところは比較的に熱量を入れない描きかたでも大丈夫です。

このように、一つの画面の中でもチカラを加減することで自分の表現したいものが描けます。

 とは言え、今回はスケッチ的な描き方ですので、全体を均等な熱量で描いています。

道具を揃えましょう

Bakky

今回は近所の100均(ダイソー)で道具をそろえました

 百均の水彩用具は侮れません。

絵の具(三原色の赤青黄)

 絵の具は一本100円(税抜き)のものを購入しました。いずれもぺんてる製でした。

水彩紙

 100均は大小いろいろなサイズの水彩用紙が手に入ります。今回は手頃なポストカードサイズの水彩用紙を使用しました。15枚入り100円(税抜き)。マルマン製です。

 筆も丸筆や平筆が100均で購入できます。丸筆の三本セットを購入しました。三本入り100円(税抜き)です。

ディスプレイ用の額

 描き上げた作品はやっぱり額装しましょう。額装して、例えば壁などに飾ると、それだけで楽しくなります。100均ではいろいろなサイズの額も手に入ります。今回はポストカードサイズの水彩用紙を使用しますので、「ハガキサイズ」のものを購入しました。これも100円(税抜き)。

Bakky

これで、ひと通り道具は揃いました♪                     購入金額の合計は、400円(税抜き)です!                  では早速、制作していきましょう

初心者向け 水彩画の制作過程(冬の琵琶湖)

STEP 1:下描き

 下描きは鉛筆で。まずは鉛筆を長めに持って薄く描きます。細かな箇所を描くときには普通に文字を書くような持ち方で描きます。

 また、鉛筆の下描き跡を残したくないかたは、鉛筆の濃さをあまり濃くしない方が良いと思います。そして下描きはできれば薄めにしておきましょう。

鉛筆の筆跡は、濡れると取れにくいので、絵の具を塗った後では消しゴムが効きません。

もちろん、敢えて下描き線を残した絵(ペン画などがこれにあたります)も、それ特有の雰囲気があり、良いですので、好みに応じて濃さを調整してください。

☟下描きの様子は動画を参考にされてください。

STEP 2:空の「青」を塗る 

 この風景の中で一番広い範囲を占めるのが青空と湖面です。

特に僕は、この風景を眺めていて澄んだ青空に魅せられました。(もともと空を眺めるのが好きっていうのもあります)

 あとは、青空の光を映す湖面ですね。この日は、風も無く湖面も静かでした。 

 これらの風景をなるべく澄んだ感じで描きたいと思いました。

このように、広い範囲をムラなく塗る場合、乾いた紙面にイキナリ絵の具を置くのはお勧めしません。

乾いた紙面では、絵の具があまり広がらず、どうしても筆の塗り跡が残ってしまうからです(但し、十分に多い水で溶いた絵の具を何度も塗ってムラを出にくくするというやり方もありますが、時間がかかりますし、紙面を傷める可能性もあります)。

 ムラを作らないようにするには、塗りたい範囲をまず水で濡らして、そのあと絵の具を載せるのが良いです。紙面の表面の水に乗って絵の具が広がりやすいのでムラができにくいです。

なので、青空となる範囲に水を塗って、絵の具で塗ってください。

このとき、空は画面の上の方に行くほど濃い青になっているので、青を上から塗り始め、左右に広く筆を動かしながら、だんだんとしたの方に下がっていくようにします(ビルのところは塗らないで)。

こうすると、上の方は青の絵の具が濃くなり、下に行くほど紙の上の水で薄められていくので、自然なグラデーションになります。

コツ: 画面の広い範囲を占める空は、水で濡らしたあと青を付けた筆で左右に動かしながら、上から下へと一気に塗る

☟空の「青」を塗る様子は動画を参考にされてください。

STEP 3:湖面の「青」を塗る

 空の次に広い面積を占めるのは湖面です。ココも基本的に空と同じ塗り方をします。

色目は青空と異なり少しだけ暗い青にします。青に赤と黄色を少しづつ混ぜると良いです。

 湖面は上(遠く)に行くほど薄い色になっていますので、画面を逆さまにした状態で、上から塗り始め、左右に広く筆を動かしながら、だんだんと下の方に下がっていくようにします。

コツ: 空のところと同様に、水で濡らしたあと、画面を上下逆さまにした状態で、青を付けた筆で左右に動かしながら、そのまま上から下へと一気に塗る

☟湖面の「青」を塗る様子は動画を参考にされてください。

STEP 4:山の「かすみ」と「深み」を塗る

 次に塗るところは山です。この山は湖面の広がりに沿うように近くから遠くへ向かって伸びています。近くの方は濃い色に、遠くの方は霞んで薄い色に塗ります。

遠くの方を薄くするのは遠近法の一つの手段です。遠くの方を薄く塗ることによって、見た人は「ああ、遠いところまで山が広がっているなー」と感じます。

 また、薄い所から濃いところまでが連続しているところを塗る場合は、まず薄いところから塗りましょう。そして段々と近くの所になるにつれて濃い色をぬります。

山の形は凸凹していて生えている木々もいろいろですから、ムラができても良いですし故意にムラを作って塗っても大丈夫です。

コツ:遠方は薄く、近くは濃くすることで遠近感を出す。塗るのは薄いところから。

☟山を塗る様子は動画を参考にされてください。

STEP 5:ビルの手前の林を塗る

 この箇所は、街路樹を含む林が遠くに見えている風景です。

遠景なので木の枝振りは見えません。木の塊がモコモコと見えています。

写真では、ほとんど黒に近い濃い緑一色という感じですが、そのまま濃く塗ってしまうと絵が重い感じになりそうだったので、敢えて薄めの色を用いました。

はじめに、ごく薄い緑系で林全体を塗って、二回目により濃い緑系で林の下や夕陽(画面の左上から射し込んでいます)の陰の部分をぬってやり、木々のモコモコした形を出します。

林の場所をキッチリと塗らず、ところどころ塗り残した方が光を感じられて良いと思います。

コツ:塗る色の色目は写真で見たとおりにしなくて良いです。薄くぬると明るい絵になります。

☟林を塗る様子は動画を参考にされてください。

STEP 6:赤い屋根と湖岸

 まず、赤い屋根は純粋な赤ではなく、少しくすんだ赤です。赤に少し黄と青を混ぜて作ります。 

建物などの人工物はできるだけ形がわかるように、形をしっかり塗る方がベターですが今回は遠景ですので、そこまで神経質にならなくとも大丈夫です。

 湖岸も比較的近くから遠くにかけて伸びていますね。波打ち際は護岸の石が並べられています。近いところは護岸のゴツゴツした石の形までわかります。

 このような場合は、形の表現でも遠近感を出すようにします。手前の方は護岸の石の形がわかるように描き、遠くは、その形がわからないようにします。

遠くの部分は筆を寝かせて筆の穂の腹で紙面を撫で用に描きます。いわゆるドライブラシという技法ですね。こうすると、紙の表面の粗さに応じた着色がされます。

☟赤い屋根や湖岸などを塗る様子は動画を参考にされてください。

STEP 8:のっぽのビルと、ビルが水面に映る影

 ビルは、この絵の中でも印象的なモチーフです。

このノッポのビルがぽつんと風景の中にあることで、印象的な風景になっています。

そして、ビルの影が湖面に映ることで印象が一層強まっています。

ビルは角の立った形をしていますので、光が当たっているところと陰の部分の境目はキチッと分かれています。

この境目をしっかり描き分けることで、見ている人にビルの形がしっかりと伝わります。

そして、陰の部分を暗く塗ることで、光が当たっている部分をより一層明るく感じられようにできます。

陽が当たってビルが明るくなっている側が湖面へ映り込んでいる部分は、紙の白を塗り残します。

額装しましょう

絵ができあがったら、せっかくなので額装しましょう。

額に入れるだけで、絵は違って見えますよ♪

お部屋に飾って、楽しんでください。

☟額装の様子は動画を参考にされてください。

まとめ

Bakky

では、おさらいで最初から一気に見てみましょう

今回の「冬の琵琶湖」の水彩画は、高価な道具がなくても、100均の道具と三原色だけで光あふれる風景を描きました。

大切なのは高価で重たい道具ではなく、「光をどう捉えるか」「色の重なりをどう見せるか」という観察力と順序立てた手順です。

冬晴れの午後のやわらかな光は、空のグラデーションや湖面への映り込みで表現できます。
それを意識しながら、下描き・塗る順番・色の扱いを進めると、初めての方でも一歩ずつ完成に近づけるはずです。

水彩画は、失敗を恐れずに筆を動かすことで次第に感覚が育っていく表現です。
100均の道具でも十分に練習と発想が広がりますので、ぜひこの記事を参考にして、あなたの感じた光や空気感を絵に残してみてください。

そして、この経験が次の作品へつながる大きな一歩になれば嬉しいです。

では、、、また。